このブログはSDGs活動に興味がある方、食品の廃棄について深く知りたい方の疑問にお答えします。具体的に取り組むことで昨今話題のSDGs活動に貢献できます。
SDGs ターゲット12 つくる責任つかう責任についての記事はこちら
作者の紹介と信頼性について
こんにちは。naoと申します。
私は設備管理会社に10年以上勤めているのですが4年ほど前から、会社内の省エネやSDGs活動のコンサルティング業務を通常業務と並行して行っています。
その中で知り得た知識や具体例など分かりやすく解説します。
この記事にはプロモーションを含んでおります。
食品ロスとは?日本の現状は?
本来、食べられるのに捨てられてしまう食品を指します。
日本では本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間612万トンになっている現状です。
そして、これは国民一人当たりが毎日お茶碗1杯捨てるくらいの数字なのです。
また、農林水産省調べでは日本の食料自給は38%で半分以下です。
つまり、海外から沢山の食料を輸入しているのに沢山廃棄しているのです。
食品ロスの原因は何か?
どうして、年間612万トンも捨てられてしまうのか?
大きく分けて、事業系の原因、家庭系の原因があります。
事業系の原因
レストランやスーパー、コンビニの売れ残りや返品、食べ残し、規格外品を起因とする廃棄が挙げられます。
家庭系の原因
作りすぎ、食べ残し、買ったのに使わない、野菜など皮のむき過ぎを起因とする廃棄が挙げられます。
世界では食品ロスは起こっているの?
FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書によると、世界では食料生産量の3分の1に当たる約13億トンの食料が毎年廃棄されています。
また、先進国だけでなく、開発途上国でも食品ロスが発生しています。
ですが、開発途上国の食品ロスの原因は日本をはじめとする先進国の原因と異なります。
作物を作っても、技術力がないため十全に収穫できなかったり、保存設備、加工施設や流通などのインフラが整ってないことを起因として食品が腐り、廃棄に至るのです。
世界では9人に1人は栄養不足と言われていますが、日本の現状も含めて考えると、非常に悲しいことです。
編集について参照資料
監修者 冨岡富雄 農林水産省 食品ロスの現状を知る https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html
食品ロスの何が問題か?
食品自体を無駄にし、世界の食料格差を引き起こすこと、生産や運搬過程における多大なエネルギー消費と運搬、焼却過程における余分な二酸化炭素(CO₂)の放出にあります。
このことは昨今話題になっているSDGsの取り組むべき17個の目標にも密接に関わっています。
編集について参照資料
監修者 冨岡富雄 農林水産省 食品ロスの現状を知る https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html
具体的に私たちができること
家庭系の原因について以下の点に注意してみましょう
・買いすぎない
・食品別長期保存方法を調べる
・野菜の皮や茎など廃棄していた部分の調理
・作りすぎ、貰いすぎの場合はフードバンクの活用やお裾分けをする
・食品ロス通販又はアプリの活用並びに消費期限が近いものを購入する(手前取り)
編集についての参照資料
環境省 食品ロスを減らすために、私たちができること https://www.env.go.jp/recycle/food/shiryou.pdf P.4
フードバンクとは
包装の印字ミスや賞味期限が近いなど、食品の品質には問題ないが、通常の販売が困難な食品・食材を、NPO等が食品メーカーや個人、団体から引き取って、福祉施設等へ無償提供するボランティア活動です。
編集においての参照資料
消費者庁 フードバンク活動等 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/foodbank/
各フードバンク団体の紹介
フードバンクについて各自治体ごとに対応する団体があります。フードバンク団体について以下を一例として列挙します。
- フードバンク札幌
- もったいないわ・千歳
- ふうどばんく東北AGAIN
- みやぎ生協「コープフードバンク」
- フードバンク宇都宮
- フードバンクとちぎ
- フードバンク茨城
- フードバンク埼玉
- セカンドハーベスト・ジャパン(東京)
- フードバンクかながわ
- フードバンクちば
- フードバンク山梨
- フードバンクふじのくに(静岡)
- フードバンクとやま
- セカンドハーベスト名古屋
- セカンドハーベスト京都
- ふーどバンクOSAKA
- フードバンク関西
- フードバンク広島
- フードバンクはりま
- フードバンク九州
- フードバンク宮崎
- フードバンクかごしま
フードバンクの利用上の注意点
各団体毎に受け入れ対象が決まっています。例えば、賞味期限が一ヶ月以上など。
よく対象について確認することと、送料等について送り主が負担することが多いのでこちらも確認が必要です。
フードドライブとは
買いすぎて食べきれなさそう、贈答品を食べる機会がないなど、賞味期限は切れていないが家庭で余った食品を集め、福祉団体や施設など食品を必要とする人へ届ける活動です。「ドライブ」には「寄付活動」の意味があり、自治体などさまざまな団体が実施しています。住んでいる地域で行っているかは、自治体のホームページなどで確認してみましょう。
編集について参照資料
環境省_エコジン 2019年10・11月号 VOLUME.73https://www.env.go.jp/guide/info/ecojin_backnumber/issues/19-11/19-11d/tokusyu/5.html
フードドライブは学校や職場やお祭りなどのイベントなどに人の集まる機会があれば、どこでも、いつでも行えることがメリットです。
また、自治体毎に実施の為の物品貸出を行っている自治体もあります。
フードバンクの利用上の注意点と同様、各団体毎に受け入れ対象が決まっていますので、実施の際は必ず確認してください。
食品ロス通販とは
・賞味期限が近い商品
・中身や味に問題はないが包装などに問題が有り、売り物にならない商品
・在庫処分の対象商品
などのワケアリ商品を通販やアプリ運営者が安く仕入れ、格安で消費者に提供するサイトを言います。
生産者や製造メーカーなど廃棄せずにすみ、消費者も格安でワケアリ商品を購入できるのがメリットです。
ものによっては実質無料や半額などかなり格安ですが、数量について大量なことがあるので注意が必要です。
ですが大量であっても、冷凍など長期に保存できる方法をとれれば、節約に期待できます。
食品ロス通販おすすめ
以下おすすめ通販をご紹介します
食べチョク
特徴として、倉庫などを介さず、生産者さんから直接食材が届く為、圧倒的に鮮度が高く、生産者さんからおすすめレシピを聞くこともできます。
また、市場に出回らない珍しい食材もあります。
KURADASHI (クラダシ)
日本初、最大級の社会貢献型ショッピングサイトは伊達ではないです。昨年、日本テレビ系 シューイチにて取り上げられ、話題になりました。
食品だけでなく、商品ラインナップが豊富です。
また、割引率が高く、定価より最大97%OFFの商品もあり、賞味期限間近な商品については1000円クーポンもついてくることがあるので、かなりおすすめです。
※事業者の方は商品を出品することもできます。
まとめ
食品を無駄に廃棄することは世界的な食料格差を引き起こすだけでなく、生産エネルギー、運搬エネルギー、焼却エネルギーを無駄に使うことになりになります。SDGsの目標達成において、広範に関わってくる問題でもあります。持続可能な社会の実現の為に食品ロスの意識を持つことは必須と言えるでしょう。