海洋ゴミとプラスチックゴミ問題

海洋ゴミとプラスチックゴミ問題

生命の源である母なる海、そんな海を人間の社会生活で汚している現状があります。

このままでは2050年までにプラスチックゴミの数が海洋生物の数を上回る、恐ろしい試算もあります。

そんな将来は回避すべきです。

そこで今回は、海洋ゴミとその中でも問題視されているプラスチックゴミについて現状や私たちにできることをご紹介します。

簡単に取り組めることが多いので生活の中に取り入れてみて下さい。

SDGsに興味がある方、エコな暮らしに興味がある方、学生の方必見です。

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海洋ゴミとはなにか?

海岸に打ち上げられた「漂着ごみ」、海原を漂う「漂流ごみ」、海底に沈んだ「海底ごみ」の総称のこと。

私たちが暮らす街で発生したごみが、海洋ごみの8割を占めていると言われています。

海にはどのくらいのゴミがあるのか?

2016年にスイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会で、毎年少なくても年間800万トン分のプラスチックごみが海に流出していると報告されました。

海洋ゴミ 何が多い?

釣り糸や漁網などの海で使う道具の他、ペットボトルやレジ袋といった日常的に使う物が多く含まれています。

中でも、一度海に流れてしまうと半永久的に分解されることのないプラスチックごみが世界的に問題視されています。※5mm以下になったプラスチックを「マイクロプラスチック」といいます。

海洋ゴミはどこから来るのか?

海のプラスチックのほとんどは陸から出たものです。

プラスチックは、軽くて丈夫で持ち運びしやすい、様々な製品に加工しやすいなど、多くのメリットがあり、世界中で様々な製品に使われています。

しかし、その中には、レジ袋やペットボトル、使い捨ての食器、商品のパッケージなど、使い捨てにされるプラスチックもたくさんあります。

そうしたプラスチックごみがポイ捨てされたり、屋外に放置されたりすると、雨や風によって河川に入り、海に流れ出てしまいます。

海のプラスチックのほとんどは陸からプラスチックごみです。

海に流れ出たプラスチックのごみは、潮の流れや風の力によって遠くまで運ばれたり、水面や水中を浮遊して遠くまで運ばれたり、海底に沈んだりしています。

海洋プラスチックごみはなぜ問題なのか?

いくつかあります。

1.生態系への影響

海に流れ出たプラスチックは、漂着した海岸の景観を損ねるだけでなく、エサと間違えて生き物が食べてしまうことがあります。
誤食により生き物が死滅し、その生き物の食物連鎖に関わる生き物にも影響を及ぼすということです。

2.人間への健康被害

漂流した海洋プラスチックごみが劣化し、細分化した約5mm未満のプラスチック(マイクロプラスチック)は、有害物質を吸着しやすい性質があります。
海中の小魚がマイクロプラスチックを食べ、その魚を大きな魚が食べることによって、有害物質を吸着したマイクロプラスチックは食物連鎖の中に組み込まれ、有害物質を濃くしていきます。
最終的に有害物質を濃くした魚を人間が食べることにより、健康被害も危惧されます。

3.観光や漁業への影響

海にプラスチックゴミが溢れると生態系に作用し、海の景観や生態系を売りにする観光や漁業に直接的に影響します。

4.沿岸居住域の人々への影響

ビニールなどのプラスチックゴミは船舶の航行に影響を及ぼします。ゴミが多すぎて、船で海に出れない日が多くなるかもしれません。

海洋ゴミ問題 現状と各国の発生量ランキング

海洋プラスチックによる海洋汚染は地球規模で広がっています。

北極や南極でもマイクロプラスチックが観測されたとの報告もあります。

陸上から海洋に流出したプラスチックごみ発生量(2010年推計)ランキング

1位 中国 132~353万 t / 年

2位 インドネシア 48~129万 t / 年

3位 フィリピン 28~75万 t / 年

4位 ベトナム 28~73万 t / 年

5位 スリランカ 24~64万 t / 年

20位 アメリカ 4~11万 t / 年 ・・・ ・・・30位 日本 2~6万 t / 年

陸上から海洋に流出したプラスチックゴミの発生量(2010年推計)を人口密度や経済状態等から国別に推計した結果、1~4位が東・東南アジアでした。(参考)Plastic waste inputs from land into the ocean (2015.Feb.Science)ダボス会議(H.28.1月)では、2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量が魚の量を超過するとの試算が報告されました。(重量ベース)。(参考)The New Plastics Economy Rethinking the future ofplastics(2016.Jan. World Economic Forum)

出典 環境省 海洋プラスチックゴミ問題について 資料3-7

海洋ゴミ 種類別割合

日本の海洋ゴミ調査の結果、種類別では、重量ベースで自然物が、容積及び個数ベースではプラスチック類が最も高い割合を占めていることが分かりました。

出典 環境省 海洋ごみをめぐる最近の動向 平成30年9月 資料2-2

私たちにできること

簡単な取り組み例をご紹介します。

マイバッグを持参し、レジ袋はもらわない

プラチック材料を含まないヘアケア製品の採用 する

オーガニックコットンを使用する

マイボトルを持ち歩き、プラスチックのカップを減らす

マイ箸を持ち歩き、プラスチックのスプーンやフォークを減らす

プラスチック製のストローの使用を控える

スーパーなどで食品を小分けにするポリ袋の使用を減らす

詰め替え用ボトルなどで繰り返し使えるものを選ぶ

プラスチック由来でないボトルや包装の商品を選択する

食品の保存はふた付き容器を使い、ラップの使用を減らす

買い物のときには簡易包装を頼む

海・川・山のレジャーではごみを持ち帰る

屋外で出たごみは家に持ち帰って処分する

河川敷や海岸の清掃活動に参加する

ごみは所定の場所・時間に、分別して出す

ごみのポイ捨て、不法投棄はしない

まとめ

プラスチック自体をすべて無くすことはもはや不可能です。

しかし、私たちの行動を変えることは可能です。

ポイ捨てをしない、プラごみをなるべく発生させない(リデュース)、(リフューズ)発生させたとしても適切に(リサイクル)させる、海の清掃活動に参加するなど、一人ひとりが考えて行動することが重要です。

リデュース、リフューズ、リサイクル(3R)については以下で解説してます。

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